スマホケースを購入する際、「手帳型スマホケースはカードの磁気不良を引き起こすからやめたほうがいい」という話を聞いたことがありますか?
手帳型スマホケースは、スマホ全体を守り、スタンドとして使用でき、多くのカードを収納できるなど、メリットが多いです。しかし、開閉部分に使用される磁石がカードの磁気不良を引き起こすという問題が指摘されています。
しかし、実際に手帳型スマホケースを使用している人の中には、磁気不良を経験したことがないという人も多いでしょう。筆者も手帳型スマホケースにICカードを収納したまま5年間使用していますが、磁気不良を引き起こしたことはありません。
なぜこのように意見が分かれるのでしょうか。それは、カードの中には磁気不良を起こしやすいものと、起こしにくいものが存在するからです。
今回は、手帳型スマホケースが引き起こすと言われる磁気不良について説明します。
磁気不良とは
磁気不良とは、クレジットカードやキャッシュカードなどの磁気ストライプ(読み取り部分となる黒い部分)に記録されている情報(口座番号やユーザー識別番号などのデジタルデータ)が、強力な磁力を持つものを近づけたり過度な力が加わったりすることで、破損することです。
日本国内で発行されている多くのクレジットカードは、この磁気ストライプを使用しています。また、カードリーダーに通すことができる学生証もこの磁気ストライプを使用しています。キャッシュカードも磁気ストライプを使用しているものが多く、磁気不良が起こりやすいカードの一つです。
クレジットカードの中にはICチップが搭載されたものもありますが、磁気ストライプと併用されていることが多いため、ICチップを搭載しているからといって磁気不良を起こさないとは限りません。
手帳型スマホケースは磁気不良を引き起こすのか
手帳型スマホケースは磁気不良を引き起こすことがあります。磁気ストライプを使用したキャッシュカードやクレジットカードなど、磁気に弱いカード類を手帳型スマホケースに収納しておくと、磁気不良を引き起こす可能性が高いです。
手帳型スマホケースに収納可能なカードの種類
手帳型スマホケースに収納可能なカードは、磁気に強いものです。SuicaやPASMOなどの交通系ICカードは磁気に強いため、手帳型スマホケースに収納しても磁気不良を起こしにくいです。また、情報の記録や操作を行うための集積回路が搭載されたICカードも比較的磁気に強いため、磁気不良を起こしにくいです。
しかし、磁気に強いカードであっても磁気不良を起こす可能性はあるため、不用意に磁力の強いものに近づけたり、カード同士を重ねて収納したり、過度な力を加えるなどの行為は避けてください。
磁気不良対策
磁気不良が起こらないようにするための対策をいくつか紹介します。
磁力の発生源に近づけない
スマホやパソコン、マグネットなどの磁気を発生させるものに近づけないことが一番大切です。カード類を収納する場所や一時的に保管する際、強力な磁力を発生させる物の近くに置くと磁気不良を起こすので十分注意が必要です。
カードを重ねて収納しない
磁気カードはクレジットカードやキャッシュカードだけではありません。ポイントカードや学生証など様々な磁気カードがあります。これらのカードをスマホケースや財布などに収納する際には、重ねたり接触させないように気をつけてください。お互いの磁気が干渉することでカード内部の情報が破損することがあります。
電磁波干渉防止シートを使用する
磁気カードを磁気を帯びているものから守るために電磁波干渉防止シートを使用するのも一つの手段です。電磁波干渉防止シートを使用すれば、スマホによる磁気不良の発生を防げるだけでなく、スマホの情報とカードの情報の混在によるエラーも回避することができます。
パスケースを使用する
磁気カードを複数スマホケースに収納したい場合や、スマホや手帳型スマホケースによる磁気不良を防ぎたい方に最もおすすめなのが、パスケースを使用することです。パスケースを使用することで、磁気不良を防げるだけでなく、鞄に付けておけばICカードを使用する際にスマホを取り出す手間も省けます。
まとめ
手帳型スマホケースに収納可能なカード類は、磁気ストライプを用いていない磁気に強いカード類です。しかし、磁気ストライプを使用していないICカード類も完全に磁気不良を起こさないわけではないため、不用意に磁力の強いものに近づけたり、乱暴に扱わないように注意してください。
万が一、磁気不良を起こしてしまった際には、カード会社に磁気不良の疑いがある旨を伝えてください。再発行などの対応を行ってくれます。
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